福島県双葉町。
2011 年 3 月 11 日から2022年8月まで11年間全町が帰宅困難区域であり、いまも日本全国に避難者がいる状況だ。町民 は 5450 名で居住者は 135 人、その他町民の79%が帰還をしない又は検討中という状況だ。
帰還開始から1年半以上が経過し、町内では新たなまちづくりに向け、住宅や商業施設の建設、新たなまちづくり計画の策定、地域コミュニティづくりのイベントが実施され、“ゼロからのまちづくり”が進む。
しかし、ほんとうに“ゼロからのまちづくり”なのだろうか?
たしかに町内を一見すると更地や倒壊した家屋が未だ多く残る。
しかし、それらは震災を経て12年経っても誰かが想い続けるものでもあるのだ。
想いの背景には、彼らの生活や文化、歴史、それらを彩る芸術や伝統が存在し、今でも紡がれている。
東日本大震災以前から紡がれてきた生活や文化、歴史、芸術、伝統が全国避難によって継承・伝承が難しい状況であったからこそ、これらの再発見や再解釈によって、新しい価値の創出につながり、継承・伝承や関心の増幅へと繋がると私たちは信じています。
Artists in FUTABA 2024では、福島県双葉町を舞台に学生アーティストの制作・滞在、展示を支援するプログラムです。制作費や交通費、宿泊費の補助だけでなく、地域交流・理解を深めるコンテンツや制作発表機会の提供をいたします。
絵画、彫刻、写真、インスタレーション、音楽、舞台芸術、建築、工芸、映画、アニメーション、MV/PV、デジタルアート等、表現ジャンルは問いません。
本プログラムでの滞在や地域体験を通して、福島県双葉町を五感で触れていただき、作品を制作いただきます。
Artists in FUTABA 2024は、福島県双葉町を舞台に学生アーティストの制作・滞在、展示を支援するプログラムです。
2024年10月12日(土)〜2025年1月31日(金)までの期間「五感」をテーマに、福島県双葉町で双葉町をさまざまな切り口で感じていただき、作品という形で表現してくれるアーティスト6組を公募します。
アーティストの募集は9月15日からスタートし、10月から制作開始する第1期と11月から制作開始する第2期の2回に分けておこないます。採択者には、制作費(最大15万円)・滞在費や交通費を支援するとともに、2025年2024年1月23日-27日頃にtotenHOUSEを含む双葉町内において広く展示を行います。双葉町の新たな生活や文化、伝統を彩る作品を制作するアーティストの方のご応募をお待ちしております。
*本プログラムは、経済産業省「地域経済政策推進事業費補助⾦(映像芸術⽂化⽀援事業)」に採択されて実施しています。